日本のテレビドラマ史において、学校を舞台にした作品は数多存在した。しかし本作は、爽やかな青春群像劇とは一線を画す。教室という密室を現代社会の縮図として捉え、格差、搾取、隠蔽といった生々しい病理を容赦なく抉り出す。観る者の道徳観を揺さぶる緊迫のサスペンスドラマとしての骨格を持ちながら、根底に流れるのは孤独な魂の救済を描く骨太なヒューマンドラマだ。
欺瞞に満ちた大人たちと、生きづらさを抱えてもがく若者たち。御上先生が投げかける過激な問いかけは、画面の向こう側の私たち自身の倫理観を試す。単なる学園ドラマの枠組みを完全に解体し、まったく新しいジャンルを打ち立てようとする野心が全編に漲っている。