絶望的な大惨事の中、機体後部から奇跡的に救出されたのは、以下の4名の女性たちでした。
・落合由美さん(当時26歳/日本航空の非番客室乗務員)
・吉崎博子さん(当時34歳/主婦)
・吉崎美紀子さん(当時8歳/博子さんの長女)
・川上慶子さん(当時12歳/島根県の中学生)
なぜこの4名だけが生還できたのか。その理由は、墜落時の機体の壊れ方と着地条件にあります。123便は尾根に激突した際、主翼や機体前部・中央部が爆発炎上しながら粉砕されたのに対し、機体最後尾の客席部分は切り離されるようにして樹木をなぎ倒しながら急斜面を滑落しました。後部セクションがクッションの役割を果たし、直接的な爆発火災から免れたエリアに彼女たちが座っていたことが、生存の決定打となりました。
救出された落合由美さんの手記や証言によると、墜落直後は周囲からうめき声や励まし合う声、子どもの「お母さん」と呼ぶ声が聞こえていたものの、夜が更けるにつれて次第に静まり返っていったと記されています。この痛ましい証言は、救助の遅れによる無念さを物語るものであり、決して人為的な殺害などではなく、重傷と夜間の極度の冷え込み、出血多量によって多くの命が力尽きていった現実を示しています。