事件の引き金となったのは、東京都中野区にあった日大アメフト部の学生寮です。2026年7月上旬、寮内のロッカーから植物片や不審な錠剤が発見されたものの、大学側は警察へ即座に通報せず、執行部預かりとして約12日間保管していました。この「空白の12日間」が、後に深刻な隠蔽疑惑として社会的な猛反発を招くことになります。
同年8月3日、警視庁による寮への家宅捜索が実施され、覚醒剤取締法違反(所持)および大麻取締法違反(所持)の容疑で3年生の部員が逮捕されました。警察の捜査が進むにつれ、寮内での薬物使用が単独犯ではなく、複数部員による常態的な広がりを持っていた実態が白日の下に晒されることとなりました。
その後、秋にかけて第2、第3、第4の部員が相次いで逮捕・書類送検され、密室と化した学生寮が違法薬物の温床となっていた事実が次々と明らかになりました。大学スポーツ界を牽引してきた名門の足元で進行していた規律の崩壊は、世間に計り知れない衝撃を与えました。