かつて世間を大きく揺るがした不祥事の震源地となったのが、板橋病院建替計画だった。一時は計画そのものの凍結や大幅な規模縮小が囁かれたものの、学校法人日本大学のガバナンス改革が進むにつれ、議論は新たなフェーズに入っている。
林真理子理事長を中心とする新体制のもと、過大な投資計画は抜本的に見直された。老朽化した施設の刷新は待ったなしの課題であり、現場の医師や看護師が疲弊しない動線の確保、災害拠点としての免震構造など、真に必要な機能に絞り込んだ現実的な青写真が再設計されている。厚生労働省が定める施設基準をクリアしつつ、無駄を削ぎ落とした新病棟への移行は、大学の再生を象徴するプロジェクトとして着実に歩みを進めている。