なぜ彼らはこれほどまでに突き抜けた成果を出し続けることができたのか。日本を代表する3人のカリスマ起業家の知られざる原点と、成功を掴んだ決定打に迫ります。
ソフトバンクグループを率いる孫正義氏は、高校時代に単身渡米し、カリフォルニア大学バークレー校在学中に音声機能付き電子翻訳機を開発。その特許をシャープへ売り込んで得た約1億円を元手に日本ソフトバンクを立ち上げました。孫氏の真骨頂は「パラダイムシフトの波に乗る嗅覚」です。PCソフト流通からインターネット、ブロードバンド、モバイル通信、そしてAI半導体・エコシステムへと、常に10年先の主戦場へ全財産を投じるレバレッジ経営が、現在の圧倒的な総資産を形成しました。
元株式会社ZOZO社長の前澤友作氏は、インディーズバンドのドラマーとして活動しながら、輸入レコードやCDのカタログ通販を手掛けたことが起業の原点です。「ファッション通販はネットでは売れない」とされた時代に、洗練されたUIと「ツケ払い」などの独自施策を導入し、日本最大のファッション通販サイトへと成長させました。現在の前澤氏は宇宙旅行や新事業創出、シングルマザー支援ファンドなど多角的な活動を展開しており、その奇抜な広報戦略には賛否両論がありつつも、圧倒的な大衆扇動の巧みさとマーケティングセンスに対する評価は揺るぎません。
ライブドア元代表の堀江貴文氏は、東京大学在学中にわずか600万円の資金で合資会社オン・ザ・エッヂを設立しました。黎明期のウェブサイト受託制作で急速に売上を伸ばし、東証マザーズへの上場を果たします。プロ野球球団買収やテレビ局への敵対的買収など、既得権益に挑み続けた経緯は社会現象となりました。証券取引法違反による服役を経験したものの、出所後は「特定の組織に縛られない多動力」を体現。ロケット開発会社「インターステラテクノロジズ」の創業支援やオンラインサロン運営など、最先端ビジネスのプロデューサーとして独自のポジションを確立しています。