日本のドラマ界を長年牽引してきた2大ブランドが、TBS系の「日曜劇場」とフジテレビ系の「月9(月曜21時枠)」です。それぞれが持つカラーと名作の系譜を比較すると、時代ごとの視聴者ニーズの変化が鮮明に見えてきます。
【日曜劇場:骨太な人間賛歌と圧倒的カタルシス】
単発ドラマ枠から1993年に連続ドラマ枠へと移行した日曜劇場は、大人の鑑賞に堪えうる重厚なヒューマンドラマを貫いてきました。池井戸潤原作の『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』に代表される企業エンターテインメントは、困難に立ち向かう男たちの情熱を描き、日曜の夜に明日への活力を与える定番として定着しています。
さらに、大沢たかお主演のタイムスリップ医療時代劇『JIN-仁-』や、鈴木亮平主演の医療レスキュー劇『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』など、チームワークと命の重みを描くスケールの大きな作品群が歴代高視聴率を連発しています。
【月9:時代を創り出したトレンドセッターと職業ドラマ】
1990年代の月9はまさにポップカルチャーの発信源でした。『東京ラブストーリー』『素顔のままで』『あすなろ白書』『ロングバケーション』『ラブジェネレーション』など、若者の恋愛観やファッションをリード。劇中で使われたアイテムやロケ地が即座に大流行するパワーを持っていました。
2000年代以降は木村拓哉主演の『HERO』を筆頭に、福山雅治主演の『ガリレオ』、山下智久・新垣結衣らが出演した『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』など、恋愛要素にとどまらない骨太な群像劇・ミステリーへと進化を遂げ、幅広い世代から支持されるシリーズを生み出しました。