1978年にリリースされたアルバム『カリフォルニア・シャワー』は、日本中に空前の爽快なフュージョン・ブームを巻き起こした。西海岸の輝く日差しを音に昇華させたタイトル曲は、インストゥルメンタル曲としては異例のメガヒットを記録。日本のジャズ史を塗り替えた一曲である。
当時、ロサンゼルスでの録音セッションは緊迫感と自由な空気が同居していた。現地のトップミュージシャンたちとの即興劇の中で、彼は余計な音を削ぎ落とし、聴く者の心にまっすぐ届くメロディを追求。スタジオの片隅で溢れ出たフレーズが、そのまま歴史的名盤の核心となった。現場にいた関係者によれば、一度のテイクで奇跡的なグルーヴが生まれた瞬間、スタジオ内は静かな歓喜に包まれたという。