SNS上では「日本語のフォントをゴシックから丸文字に変えられるサイト」といった触れ込みが散見されますが、これには大きな情報リテラシー上の誤認が含まれています。
根本的な技術仕様として、コピー&ペーストできるプレーンテキストに「フォントデータ(TTFやOTFなど)」を付与することはウェブの構造上不可能です。閲覧者の画面に表示されるフォントの形状は、受信側のデバイス(iPhoneならヒラギノ角ゴ、AndroidならNoto Sansや各社カスタムUI)が決定します。
ネット上で「フォント変換」と呼ばれているものの99%は、フォントを変えているのではなく、通常のかな文字とは別のUnicodeコードポイントに割り振られた特殊な代替記号を呼び出しているに過ぎません。この事実を知らないまま、「相手の画面でも丸文字フォントで読まれているはずだ」と思い込んでいると、ビジネスシーンや公のやり取りで相手側に無機質な四角形や文字化けが並び、大きな信頼失墜につながる危険があります。