滝の飛沫を浴びて歩き疲れた体を満たすのは、豊かな山水が育んだ奥久慈ならではの滋味深い郷土の味覚だ。清冽な水と寒暖差のある気候が、この土地独特の豊かな食文化を育んできた。
絶対に外せないのが、引き締まった肉質と濃厚な旨味を誇る「奥久慈軍鶏(しゃも)」だ。炭火で香ばしく焼き上げた親子丼や串焼きは、噛むほどに深いコクが溢れ出す。また、滝川沿いの茶屋で湯気を立てる名物の「みそ田楽」や「鮎の塩焼き」も外せない。手練りの生芋蒟蒻(こんにゃく)は驚くほど柔らかく、甘辛い柚子味噌との相性が抜群だ。秋から冬にかけては、樹上で完熟させた糖度の高い奥久慈りんごや、アップルパイの食べ比べも旅の大きな歓びとなる。