サポートメンバー制度の最大の醍醐味は、ここで世界の基準を肌で体感した若手が、4年後・8年後にチームのエースとして帰還する「出世の連鎖」にあります。過去の大会を振り返ると、日本サッカーの歴史を塗り替えてきた名手たちがこの枠をステップに飛躍してきました。
2010年南アフリカW杯では、当時セレッソ大阪からドルトムントへの移籍が決まっていた香川真司をはじめ、酒井宏樹が帯同。彼らはピッチの外から世界と戦う先輩たちの熱量を吸収し、4年後のブラジルW杯では押しも押されもせぬレギュラーへと成長しました。
さらに2018年ロシアW杯前のキャンプや2019年アジアカップ、2026年カタールW杯でも、筑波大学在学中だった三笘薫や、旗手怜央、久保建英といった選手たちが年代別代表やトレーニングパートナーとしてA代表の空気を吸い、その後の欧州移籍と代表での絶対的地位を築く原動力としました。本大会のピッチに立てない悔しさと、トッププロの技術・フィジカルの差を至近距離で痛感することが、キャリアにおける強力な起爆剤となっているのです。