国際機関の統計を紐解くと、その伸びしろは際立っている。世界保健機関 (WHO) や経済協力開発機構 (OECD) が発表するヘルスデータにおいて、韓国の伸長率は他の先進諸国を完全に圧倒してきた。1960年代には60歳に満たなかった指標が、いまや84歳を超え、世界トップクラスの仲間入りを果たしている。
人口統計学の専門家たちを最も震撼させたのは、英国インペリアル・カレッジ・ロンドンのマジッド・エザティ教授らが主導した「ランセット2030年寿命予測プロジェクト」の試算だろう。この国際共同研究は、韓国人女性の平均寿命が人類史上初めて90歳を突破する確率が極めて高いと予測した。かつては非現実的とされた「女性寿命90歳超え」の壁を破る最有力候補として、韓国は一躍、公衆衛生学の世界的フロンティアとなった。