旅の計画を立てる際、多くの人が混同しやすいのが「日本最西端」と「日本本土最西端」の境界定義です。この二者の間には明確な地理的区分が存在します。
日本全土における最西端は、沖縄県八重山郡与那国島の西崎(いりざき/東経122度56分)です。これに対し、神崎鼻公園が位置する長崎県佐世保市小佐々町楠泊は、北海道・本州・四国・九州という「本土4島」の中で最も西(北緯33度12分51秒、東経129度33分18秒)に位置しています。
かつては九州本土の最西端に関して複数の説が存在していましたが、1989年(平成元年)に国土地理院の衛星測位・精密計測によって神崎鼻が正式な本土最西端として認定されました。これにより、小佐々町(現・佐世保市)は全国の最端自治体と手を取り合い、「本土四極」の交流拠点を確立することとなったのです。
岬の突端には堂々たる最西端の碑と、天を突くような神崎鼻モニュメントが建立されており、海風を受けながら「日本の西の果てに立っている」という強い実感を旅人に与えてくれます。