定期的に民放各局で放送される「万引きGメン密着24時」のようなドキュメンタリー番組に対しては、ネット上で「登場する犯人は仕込みではないか」「やらせではないか」という噂が囁かれることがあります。しかし、実際の現場を知る関係者によると、検挙される犯人そのものが仕込みである可能性は極めて低いです。
万引きは刑法235条の窃盗罪に問われる明白な犯罪行為であり、警察への引き渡しや刑事手続きが実際に行われる以上、架空の犯罪を捏造することは公務執行妨害や虚偽告訴などの重大な罪に問われかねません。番組内で繰り広げられる緊迫したやり取りや言い逃れの攻防は、紛れもない現実の記録です。
ただし、テレビ特有の「演出」が存在することは事実です。何十時間もの張り込みの中から劇的な展開となった事案のみを編集して繋ぎ合わせている点や、ナレーション・効果音によるドラマチックな演出、モザイク処理や音声加工の過程でインパクトが強調される傾向はあります。現場の日常はもっと地味で、何時間も立ち尽くした末に1件も発生しない日も珍しくありません。