『ドラゴンボール超』で再登場を果たした人造人間17号が見せた戦力は、かつてのセル編を知る者にとって想像を絶する領域に達していました。悟空が放つ超サイヤ人ブルーの猛攻を受け止め、宇宙の命運を賭けた「力の大会」ではジレンや破壊神候補トッポといった怪物たちと真正面から渡り合った末、見事に最後まで生き残り大会MVPの栄冠を手にしています。
なぜ彼は、神の気すら持たない生身のサイボーグでありながら、ここまで急速に限界を突破できたのか。その最大の要因は、ドクター・ゲロが組み込んだ永久エネルギー炉の潜在能力を極限まで引き出した点にあります。一般的な生体戦士は激しい鍛錬を行えば筋肉の断裂や気(スタミナ)の枯渇に直面し、休息を挟まなければ強くなれません。しかし17号にはスタミナ切れという概念が存在せず、理論上「24時間365日、全開出力で身体に負荷をかけ続ける」ことが可能でした。
さらに、鳥山明氏が生前の公式コメントや設定資料で明かした通り、彼はモンスターエクスプローラー(密猟団)から希少動物を守るため、孤島で重火器や異星人のハイテク兵器、さらには島に潜んでいたセルジュニアたちを相手に命がけの実戦を繰り返していました。気の減衰がない無尽蔵の体力、超高密度のエネルギーバリアの多機能化、そして冷徹に戦局を見極める戦術眼が融合した結果、悟空たちとは全く異なるアプローチで「神の領域」へと肉薄したのです。