現在連載中のシリーズ最新章『刃牙らへん』においても、花山薫の放つオーラは健在です。本作ではジャック・ハンマーが提唱する「噛道(アギト)」を中心に、各ファイターが自身の格闘哲学を再定義する展開が続いていますが、花山薫のスタンスは一貫して揺らぎません。
武術を学び、日々鍛錬を重ねる他の格闘家たちに対し、花山は「鍛えることは己の弱さを認める行為である」という独自の価値観を持っています。生まれついた強者であるがゆえに、一切の準備運動も技術の習得も行わず、ただ目の前の敵を素手で叩き潰す。この潔いまでの怪物性こそが、連載開始から30年以上が経過した現在も読者を魅了し続ける最大の理由です。