脂溶性ビタミンに分類されるビタミンEですが、同じ脂溶性のビタミンAと比較すると体外へ排出されやすく、体内蓄積による毒性は比較的低いとされています。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」において、成人女性における耐容上限量は1日あたり650mg〜700mg(α-トコフェロール換算)と非常に高く設定されています。
そのため、普段の食事から緑黄色野菜やナッツ類を適量食べている分には、過剰摂取を心配する必要はまずありません。ただし、注意が必要なのは高濃度サプリメントや海外製メガビタミン剤による極端な大量摂取です。
一部の疫学調査では、妊娠初期に極端な過剰摂取が続いた場合、胎児の循環器系発達への影響や低出生体重児リスクとの関連性が示唆されるケースも報告されています。体に必要な成分であっても、過剰に摂取すれば母体や胎児の負担になりかねません。「体に良いから多めに飲もう」という安易な過剰摂取は厳に慎むべきです。