歴代最重量の記録とは対照的に、ギネス世界記録には「世界一軽い成人」の驚くべきデータも保存されています。
歴史上、最も体重が軽かった成人として認定されているのは、19世紀末にメキシコで生まれたルシア・サラテ(Lucía Zárate)氏(1864〜1890)です。彼女は「原発性小人症(マジェフスキー小頭症性異形成性低身長症)」と呼ばれる極めて稀な先天性疾患を患っており、17歳当時の体重はわずか2.13kg(4.7ポンド)、身長は約54cmしかありませんでした。
誕生時の体重は約230g(8オンス)程度だったと伝えられており、成長しても一般的な生後数か月の乳児よりも軽い身体でした。彼女はその愛らしい姿と聡明な性格から世界各地で話題を集め、アメリカやヨーロッパの劇場で巡回興行を行いました。635kgの最重量記録と2.1kgの最軽量記録を比較すると、人間という種が持ち得る身体スケールの幅広さと人体の不思議に改めて驚かされます。