膀胱がんや骨盤内腫瘍の進行に伴い、膀胱全摘出の手術を受けた芸能人・有名人は少なくありません。一般的に「人工膀胱」と総称されることが多いものの、実際にはお腹に排泄口を設ける尿路ストーマ(狭義の人工膀胱)を選択したケースと、小腸等を用いて膀胱を再建する代用膀胱(新膀胱)を選択したケースに分かれます。
闘病経緯や術式を公表し、世間の理解促進に貢献した代表的な著名人の現状は以下の通りです。
【膀胱全摘・再建を公表した主な著名人一覧】
・竹原慎二(元WBA世界ミドル級王者・タレント)
2014年に膀胱がんステージ4を宣告され、リンパ節への転移も発覚。膀胱全摘出手術を行い、小腸を用いた「代用膀胱」を再建。過酷な抗がん剤治療とリハビリを乗り越えて寛解を果たし、現在はボクシングジムの運営やYouTube、講演活動など精力的に活動を継続中。
・小倉智昭(フリーアナウンサー)
2016年に膀胱がんを公表。内視鏡手術や免疫療法を試みるも再発を繰り返し、2018年11月に膀胱全摘出および「代用膀胱」造設手術を決断。その後、肺への転移など度重なる試練に見舞われながらも、メディア出演や執筆活動を通じて自らの闘病体験を赤裸々に発信し続けている。
・渡哲也(俳優・故人)
※尿路ではなく消化管の事例ですが、1991年に直腸がんにより人工肛門(コロストミー)を造設。オストメイトであることを記者会見で堂々と公表し、オストメイト支援活動の発展と社会的認知向上に多大な影響を与えた先駆者的存在。
・団鬼六(作家・故人)
長年にわたり膀胱がんと闘病。進行に伴い膀胱全摘出手術を受け、人工膀胱を造設。自身の著書の中で闘病の苦悩やストーマと共に生きる日々をユーモアを交えて描き、読者に深い感銘を与えた。