妊婦を襲う突然の激痛!尿路結石の原因と胎児への影響・安全な対処法の要点や背景を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。

妊娠を機に結石リスクが高まる最大の要因は、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌増加に伴う尿路系の筋肉弛緩です。このホルモン作用によって尿管の蠕動運動が低下し、尿が腎臓から膀胱へと送られるスピードが鈍化して尿のうっ滞が生じます。

さらに週数が進むにつれて拡大する子宮が尿管を物理的に圧迫します。解剖学的な位置関係から子宮は右側に傾きやすいため、右側の尿管が圧迫されて右側の腎機能に負荷がかかりやすい特徴があります。加えて、妊娠中は骨代謝が活性化して尿中へのカルシウム排泄量が増加するため、尿中の結石成分が結晶化しやすい環境が整ってしまうのです。

脱水になりやすい悪阻(つわり)の時期や、身体が重くなり水分摂取量が減少しがちな季節の変わり目には、尿の濃縮が進んで発症リスクが一気に跳ね上がります。