急冷がもたらすダメージは、表面のコーティングだけにとどまらない。フライパン本体の形状そのものを歪ませてしまう。
特にアルミニウムを主原料とするフライパンは熱伝導性に優れる反面、熱変化による変形を起こしやすい。高温状態から局所的に水で冷やされると、均一に収縮できず、底面が波打ったり中央部が盛り上がったりする熱歪み(塑性変形)が定着する。
フライパンの底が歪むと、以下のような深刻な不具合が生じる。
・IHクッキングヒーターの認識エラー:底面が浮いてセンサーが反応しなくなったり、加熱効率が著しく低下する。
・激しい熱ムラと油の偏り:中央が高くなると油が端に流れ落ち、食材の焼き上がりに大きな焼きムラができる。
・コンロ上でのガタつき:五徳の上で安定せず、調理中にフライパンが滑り落ちる危険が生じる。