首都圏および主要幹線道路沿いのフルサービス・セルフ式ガソリンスタンドスタッフや、現場の自動車整備士に取材すると、給油をめぐるリアルな実態が浮かび上がってきます。
大手スタンドで店長を務める整備士は次のように証言します。「セルフスタンドの普及以降、輸入車のコンパクトカーや中古の高級セダンに乗るお客様が『ガソリン代を浮かせたい』とレギュラーを給油する光景を頻繁に見かけます。しかし、車検や点検で入庫した際に点検すると、スロットルボディや燃焼室内にカーボンがびっしり溜まり、アイドリング不調を起こしている例が後を絶ちません」
ネット上のコミュニティやSNSに寄せられたドライバーの生の声を見ても、実体験に基づくリアルな教訓が並びます。
「欧州車に乗り換えた直後、数ヶ月間レギュラーを入れ続けていたら、高速道路の合流で明らかなパワー不足を感じた。結局、燃費がリッターあたり1.5kmも落ちて、差額分の節約効果はゼロだった」(30代男性・輸入車オーナー)
「知人から『ハイオクを入れると車が速くなる』と聞いて軽自動車に入れ続けたが、体感できる変化は何もなし。毎月のレシートを見て無駄遣いに気づき、すぐレギュラーに戻した」(20代女性・軽自動車ユーザー)
ユーザーの現場検証からも、自動車メーカーの設計思想に逆らった給油がいかに不毛であるかが明確に示されています。