SNSや大手コミュニティサイト(知恵袋・5ちゃんねる等)の投稿を分析すると、「発熱しないインフルエンザ」に対する困惑とトラブルが多数報告されています。
都内のIT企業に勤務する30代男性の手記には、次のような生々しい証言が綴られています。
「朝起きた時に喉の違和感と軽い関節のだるさがあったものの、体温は36.9度。風邪だと思い出社し、終日会議に出席した。翌日になって37.8度まで上がったため受診したところ、インフルエンザA型と診断。結果的に部署内の同僚4名に二次感染させてしまった。熱がないからと油断したことを激しく後悔している」
また、発熱外来を担当する内科医への取材では、「抗原検査キットを使用するタイミングの間違い」が現場の大きな課題として浮き彫りになっています。
「喉の違和感を覚えた直後(発症から数時間以内)に市販の検査キットを使い、陰性だったからと安心してしまう方が非常に多い。発症後12時間未満ではウイルス量が検出限界に達しておらず、『偽陰性』となる確率が跳ね上がります。正しいタイミング(発症後12〜48時間)で検査を再受診して初めて陽性が判明するケースが今季は顕著です」
日本社会特有の「熱がなければ休めない」という職場の無言の同調圧力や、プレゼンティーズム(体調不良のまま無理に出勤して生産性が低下する状態)が、結果としてウイルスの拡散を強力に後押ししてしまっている構造的欠陥が指摘されます。