斉藤由貴を語る上で外せないのが、彼女自身が優れた作詞家であったという事実だ。多くのアイドルが提供された詞を歌う中、彼女は自身のアルバム曲などで積極的に作詞を手がけた。そこには、思春期特有のヒリヒリとした痛みや、他者との距離感に悩む少女のリアルな内面が綴られていた。
言葉の選び方は極めて文学的で、内省的。彼女の書く詞は、きらびやかな芸能界の裏側にある、一人の少女の孤独を映し出していた。この自己表現への強いこだわりが、彼女のクリエイティビティの源泉であり、同世代の女性ファンからも深く共感される理由となっていた。