かつて週刊連載を支えた編集者たちの証言をつなぎ合わせると、吾峠氏の執筆スタイルは「直感的でありながら、極めてロジカル」だという。ネーム(絵コンテ)の段階でキャラクターの感情が爆発するようなセリフが自然と湧き出てくる一方で、物語の構成やテンポ感については客観的な視点を失わない。
「とにかく真面目で、謙虚な人柄」というのが、関わったスタッフ全員に共通する評価だ。大ヒットを記録した後もその姿勢は変わらず、常に読者がどう受け取るかを第一に考えていたという。燃え尽き症候群が心配されるほどの熱量で駆け抜けた4年3ヶ月の連載期間。その反動としての長期休載は、次の名作を生み出すための「必要な充電期間」なのだろう。