仮面ライダーシリーズの魅力は、荒野の決闘だけではない。洗練された近未来的な都市空間での戦闘シーンもまた、作品の世界観を決定づける重要な要素だ。その代表格が、埼玉県春日部市にある「首都圏外郭放水路」、通称「地下神殿」である。
巨大なコンクリート柱が立ち並ぶこの調圧水槽は、劇中で秘密基地や敵の根城として度々登場してきた。防災施設としての本来の役割を果たしつつ、インフラツーリズムの先駆けとして見学ツアーが整備され、特撮ファン以外にも広く知られるようになった。また、さいたま新都心駅周辺のデッキや広場も、日常の風景の中にヒーローが溶け込む独特の空気感を生み出す場所として、今なお多くの撮影が行われている。