彼のキャラクターを象徴する「ゆで卵」や「お金」に対する執着。一見するとコミカルなネタのようでありながら、番組がそれを深掘りした時、見えてきたのは人間の泥臭い生存本能だった。昭和という激動の時代を生き抜き、プロ野球の厳しい世界から芸能界の荒波を渡り歩いてきた男の、本物の凄みがそこにあった。
綺麗事を排除し、欲しいものを欲しいと言い、嫌なことには徹底的に怒る。その姿は、自己表現を抑圧されがちな現代人にとって、恐ろしくもあり、どこか羨ましくもあったのではないか。彼が画面で見せた姿は、単なる暴走ではなく、人間が本来持っている野性の証明だったのだ。