夜のラウンジビジネスを語るうえで避けて通れないのが、法的ルールと独自の料金体系だ。店舗形態は「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」(風営法)に基づく1号営業(接待飲食等営業)として許可を得て深夜0時(地域により1時)までに営業を終える店舗と、接待行為を行わずに深夜酒類提供飲食店として運営する店舗に二分される。近年はコンプライアンス遵守の波を受け、法令を厳格にクリアした健全な運営体制への移行が急速に進んだ。
料金システムもまた独特だ。西麻布や六本木の標準的な相場では、以下のような内訳が一般的となっている。
・基本シートチャージ:1時間あたり10,000円〜20,000円
・同席キャストのドリンク代:1杯あたり1,500円〜3,000円
・サービス料・TAX:30%〜40%前後
・指名料や延長料:1時間ごとに10,000円〜
1セットで店を出たとしても、ボトルを入れずに1人あたり最低3万円から5万円前後は見積もる必要がある。高級シャンパンを開ければ、一晩の会計が数十万から数百万円に跳ね上がることも珍しくない。明朗会計を謳う店が増えたとはいえ、料金システムを理解せずに足を踏み入れると痛烈な洗礼を受けることになる。