地上波テレビを通じてフリースタイルカルチャーを茶の間に浸透させた『フリースタイルダンジョン』では、レギュラーDJを務めたDJ CELORYやDJ WATARAIによる名選曲が数々のドラマを演出しました。番組の象徴とも言えるZeebraの「Street Dreams」や、キングギドラの「公開処刑」といった日本語ラップ史を揺るがした楽曲のビートが、モンスターとチャレンジャーの緊迫した攻防を劇的に彩りました。
対照的に、ユースカルチャーと圧倒的な熱量を武器にアリーナ規模へと急拡大した『凱旋MCBattle』では、トラップやエモラップを中心とした盛り上がる曲がフロアを席巻しています。BAD HOPの「Kawasaki Drift」(プロデュース:YENTOWNのChaki Zulu)や、LEX、OZworldらの楽曲ビートが投下されると、10代から20代の観客が一斉にジャンプし、フェスさながらの熱狂を生み出します。
イベントのカラーによって選ばれるビートの質感がまったく異なる点も、現代のMCバトルが持つエンターテインメントとしての奥深さを示しています。