「とにかく速く走れば脂肪が落ちる」という古くからの迷信は、すでに過去のものとなった。2026年の運動生理学研究で注目を集めているのは、エネルギー源として脂質が優先的に動員される「脂肪酸化率」の精密な測定データだ。
実験データによれば、高強度のランニングは単位時間あたりの総消費カロリーにおいてウォーキングを凌駕する。しかし、総消費カロリーに占める「体脂肪由来の割合」に着目すると、意外な事実が浮かび上がる。最大酸素摂取量の45〜55%という中強度の早歩き(ウォーキング)を行っている時間帯こそ、体脂肪がエネルギーとして最も効率よく分解・燃焼されるのだ。
一方で、ランニングは糖質(グリコーゲン)の消費比率が高まりやすく、長時間連続して行うと過度な空腹感を引き起こすリスクが指摘されている。つまり、体脂肪を劇的に減らすためには、それぞれの特徴を理解し、一回のセッションの中で「走る」と「歩く」を科学的に組み合わせる併用法が極めて高い効果を発揮する。