暖簾をくぐるとまず目に飛び込んでくるのは、カウンター越しに手際よく盛られる驚異的なボリュームのモヤシです。北名古屋市 ラーメン福として地域に深く根付く師勝店において、この「もやしタワー」こそが最大のアイデンティティとなっています。
使用されているモヤシは、一般的なスーパーで見かける太モヤシとは異なり、細身で歯ごたえの強いブラックマッペ系が中心です。シャキシャキとした食感を極限まで残した絶妙な湯で加減により、スープの熱を奪うことなく、最後まで軽快な食べ心地を維持します。スープは豚骨ベースでありながら決して脂っこくなく、澄んだ醤油ダレの塩味と化調のパンチが絶妙に融合した「毎日でも食べられる名古屋クラシック」な設計です。
このあっさりとしたスープだからこそ、大量のモヤシの水分と調和し、食べ進めるごとに野菜の甘みがスープへ溶け出していきます。単なるデカ盛り系とは一線を画す緻密なバランス計算が、半世紀近く愛され続ける理由です。