「ラクトアイスはミルクが薄くてサッパリしているから、アイスクリームよりもヘルシーで太りにくい」と思い込んでいる消費者は少なくありません。しかし、栄養成分表示を比較検証すると、そこには直感と乖離した決定的な「カロリーの逆転現象」が存在します。
乳脂肪と植物性油脂を比べた場合、どちらも1gあたりのエネルギー量は約9kcalで同等です。ところが、ラクトアイスでコクを出すためには、乳脂肪以上に多くの植物性油脂を添加しなければならず、さらに凍らせた状態でも甘味をしっかり感じさせるために水あめやブドウ糖果糖液糖などの糖質がふんだんに投入されます。
その結果、内容量あたりのエネルギー密度が高くなり、同じグラム数であればラクトアイスの方がアイスクリームと同等、あるいはそれ以上の高カロリー・高脂質になるケースが珍しくありません。
実際の代表的な商品で比較してみましょう。
- ハーゲンダッツ ミニカップ バニラ(種類別:アイスクリーム / 110ml):エネルギー 約244kcal、脂質 約16.3g
- 明治 エッセル スーパーカップ 超バニラ(種類別:ラクトアイス / 200ml):エネルギー 約374kcal、脂質 約23.4g
大容量でコストパフォーマンスに優れるラクトアイスは、1カップを丸ごと食べるとおにぎり約2個分に匹敵するエネルギーを摂取することになります。あっさりした口当たりゆえに満腹中枢が刺激されにくく、ついつい完食してしまう点もダイエットにおける大きな盲点といえます。