『ライオン・キング』を語る上で絶対に外せないのが、劇中歌「ハクナ・マタタ」だ。スワヒリ語で「心配ないさ」を意味するこの言葉は、ティモンとイボイノシシのプンバァがシンバに伝授する生き方のスローガンである。悩みや過去の過ちに囚われず、目の前の瞬間を生きるという彼らの哲学は、公開から30年以上が経過した現在も、世界中の人々に勇気を与え続けている。
実はこの楽曲の制作時、初期のプロットでは別のオリジナルソングが用意されていたという裏話がある。しかし、劇中のテンポ感とキャラクターの個性をより一層引き立てるため、キャッチーで前向きなフレーズを持つこの曲へと変更された。結果として「ハクナ・マタタ」は単なる劇中歌を超え、ウォルト・ディズニー・スタジオの歴史に刻まれる伝説的な名曲となった。