ラドン温泉の最大の特徴は、「吸う温泉」としての側面にあります。温泉水に浸かることによる経皮吸収は全体の10%程度に過ぎず、約90%のラドンは湯気と共に呼吸器から肺胞を通じて毛細血管へ取り込まれます。
吸入されたラドンは全身の組織に運ばれ、微弱な刺激によってホルモンバランスを整えたり、自律神経系を刺激したりします。適応症として特に名高いのが「痛風」「関節リウマチ」「強直性脊椎炎」「神経痛」などの難治性疾患です。尿酸の排泄促進や炎症を抑えるエンドルフィンの分泌促進が作用機序として報告されています。
全国各地の湯治場を訪れる長期滞在者からは、「長年悩まされていた膝や腰の痛みが数日間の湯治で和らぎ、可動域が広がった」「入浴後も手足の芯まで温かさが数時間持続する」といった実体験に基づく声が多く寄せられています。近年では一般的な入浴浴槽だけでなく、ラドンガスを高濃度に充填した「熱気浴施設」や「ラドン吸入室」を備える旅館・医療施設が支持を集めています。