R1ヨーグルトの核となるのは、明治が保有する1073R-1乳酸菌(正式名称:Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus OLL1073R-1)だ。この菌株は、インフルエンザウイルス感染防御に関するマウス実験や、高齢者施設での継続摂取試験など、一定の研究データが存在する。特に、2010年代に有田町で実施された高齢者を対象とした研究では、R-1乳酸菌を含むヨーグルトを継続摂取したグループでインフルエンザの発症リスクが低下したという報告があり、これが「免疫力アップ」の根拠として広く知られるようになった。
ただし、ここには重要な但し書きが必要だ。これらの研究結果は「全員に同じ効果が出る」ことを保証するものではない。被験者の年齢層、健康状態、生活習慣、摂取期間によって結果は変動し得る。実際に「毎日飲んだけど特に変化がなかった」という口コミも一定数存在し、「明治R1 効果 嘘」という検索が生まれる一因にもなっている。
機能性表示食品は、医薬品のような治療効果をうたうものではなく、「特定の健康維持に役立つ可能性がある」という位置づけだ。この制度の限界を理解せずに「飲めば絶対に病気にならない」と過度な期待をすると、「効果がない=体に悪い」という短絡的な結論に結びつきやすい。