伊吹を語る上で欠かせない存在が、今や全国の煮干し店に普及した「和え玉」です。単なる替え玉ではなく、タレ、煮干し油、刻みチャーシュー、タマネギがあらかじめ和えられた味付きの替え玉であり、伊吹はそのパイオニア的存在として知られています。
和え玉の頼み方には独自の作法があります。和え玉はラーメンの食券と同時に渡すのではなく、ラーメンが提供された後、「麺を半分から3分の2ほど食べ終えたタイミング」で店主に現金(または購入済みの食券)とともにコールします。タイミングが早すぎると麺が伸びてしまい、遅すぎると待ち時間が発生するため、丼の進行具合を見極めるのがポイントです。
到着した和え玉は、まず底のタレと油を麺全体によく絡め、そのまま油そばのように味わいます。次に、残ったラーメンの濃厚スープに浸してつけ麺風に楽しみ、最後はスープへダイブさせて完食する。この3段階の変化を堪能して初めて、伊吹のフルコースが完結します。