松商学園の甲子園での戦いには、ファンの語り草となっている「伝説の名勝負」がいくつも存在する。中でも有名なのが、かつての甲子園で見せた数々の延長戦や、投打の絶対的エースが一人で投げぬいた死闘の数々だ。炎天下のグラウンドで相手投手と一歩も引かずに投げ合い、土壇場で見せる驚異的な粘りは「松商魂」と称されてきた。
勝利を手にした瞬間だけでなく、敗れた試合であっても爽やかな潔さと全力を出し切った球児たちの姿は、多くの観客の涙を誘った。土を持ち帰る球児の背中に送られる温かい拍手。その一つひとつの景色が、松商学園の歴史を彩る貴重なピースとなっている。