確定申告の元入金とは?マイナスの原因や計算方法と資本金の違いに関する基本知識を徹底的にまとめました。詳細を読もうことができます。

事業を営む上での元手資金を意味する点において、個人事業主の元入金は株式会社における「資本金」と同一視されがちです。しかし、会計上の性質は全く異なります。最大の違いは、金額が固定されるか、それとも毎年変動するかという点に集約されます。

法人の資本金は、株主総会での決議や法務局への登記変更手続きを行わない限り、事業でどれほど莫大な利益を出そうが、逆に赤字を出そうが1円も変わりません。利益や損失は「繰越利益剰余金」という別の箱に積み立てられていくからです。これに対して個人事業主には「剰余金の配当」や「役員報酬」といった概念が存在せず、事業主個人と事業体が法律上完全に同一の人格として扱われます。

そのため、資本金と元入金の違いを突き詰めると、「元入金は、事業の元手だけでなく過去の蓄積利益や生活費の出し入れをすべて単一の箱に飲み込んで合算したもの」と定義できます。事業で得た利益はすべて事業主個人のものですし、事業の赤字や生活費の引き出しもすべて事業主の財産から補填されます。この構造こそが、元入金が毎年変わる理由です。年が明けて新しい事業年度を迎えるたびに、前年の事業活動の全結果を呑み込んで元入金は姿を変えていきます。