この前例の少ない空模様に対し、長年第一線で空を見つめ続けてきた気象のプロフェッショナルたちも強い関心を寄せている。気象予報士の森田正光氏は、近年の大気循環のパターンについて「季節の振れ幅そのものが極端化しており、一度気圧配置が固定されると記録的な異常値が平気で居座るリスクがある」と指摘する。従来の経験則だけでは捉えきれない大気のダイナミズムが働いているという見方だ。
一方、生活者の視点に立った分かりやすい解説で知られる気象予報士の天達武史氏は、日常への直撃リスクを強調する。「朝と昼、あるいは前日と当日の温度差が10度を超えると、人間の体は体温調節に莫大なエネルギーを消費する。寒暖差疲労による免疫力低下や自律神経の乱れは、目に見えない災害のようなもの」と語り、気温の絶対値だけでなく日較差に対する備えの重要性を訴える。