そして2024年。最も大きな変革が訪れた。チームは「YBSホールディングス硬式野球部」として、正式に企業チームへと転換した。同時に、本拠地を播磨町から赤穂市へ移転した。
この決断は容易ではなかったはずだ。播磨町はチームの原点だった。28年間の歴史が染み込んだ土地を離れることは、感情的にも困難だっただろう。しかし、組織としての持続可能性を考えたとき、企業登録と拠点移転は必然だった。
赤穂市という新天地
赤穂市は兵庫県の西部に位置し、人口約4万5千人の都市だ。赤穂浪士の物語で知られるこの町が、なぜ新たな本拠地に選ばれたのか。理由の一つは、施設環境だろう。より充実した練習環境や、企業としての活動拠点を確保できたと推測される。
また、地域振興という観点もある。スポーツチームは地域に活力をもたらす。赤穂市にとっても、硬式野球チームの誘致は地域スポーツの振興につながる。Win-Winの関係が成立したのだ。