その神秘的な容姿から、近年ではアクアリウム愛好家の間でも熱烈なファンが存在する。「自宅の水槽で泳がせたい」という声は後を絶たないが、結論から言えば個人での長期飼育は不可能に近い。
最大の障壁は餌の確保だ。主食であるカツオノエボシを日常的に生きた状態で入手し続けることは極めて困難であり、人工飼料には一切反応しない。さらに、海面に浮遊し続ける特殊な生息環境を水槽内で再現することも困難で、わずか数日から数週間で餓死してしまうのが現実だ。珍しいからといって安易に持ち帰ることは、命を奪う結果にしかならない。