東京都港区三田の地に佇む慶應義塾女子高等学校。全国屈指の難関校として知られるこの女子校こそが、弘中綾香という個性を決定づけた揺籃の地である。校則による縛りが極めて少なく、生徒一人ひとりの自主性と知性が重んじられる環境で、彼女は持ち前の探求心を一気に開花させた。
制服のスカート丈やヘアスタイルに至るまで、周囲の目を気にして画一的な枠に収まることを好まなかった当時の弘中。教室では同級生たちと社会問題からサブカルチャーまでを熱狂的に語り合い、自らの言葉で意見を表明する痛快さを身体に刻み込んでいった。この濃密な女子校文化のなかで磨かれた「迎合しないメンタリティ」こそが、現在のブレイクへと繋がる意外な原点に他ならない。