清水アキラ(本名:清水 明)は1954年6月29日生まれ、長野県下高井郡山ノ内町出身です。足利工業大学工学部電気工学科を中退後、コメディグループ「ザ・ハンダース」のメンバーとして芸能界デビューを果たしました。ハンダース解散後にソロ活動へ転身したものの、当初は鳴かず飛ばずの下積み時代を経験しています。
転機となったのは、1980年代後半から始まったフジテレビ系『ものまね王座決定戦』でした。コロッケ、栗田貫一、ビジーフォー(グッチ裕三・モト冬樹)とともに「ものまね四天王」と称され、番組最高視聴率30%超えを連発する社会現象を牽引しました。
清水アキラの真骨頂は、それまでの「似せること」を主目的としていたものまねの概念を根底から覆した「破壊的デフォルメ」にあります。
- セロテープ芸の誕生秘話:短時間で複数の人物に変身するトーナメント戦において、メイク時間を短縮しつつ強烈な視覚的インパクトを残す苦肉の策として考案されました。鼻を釣り上げ、まぶたを固定する手法は、瞬時にお茶の間を爆笑の渦に巻き込みました。
- 研ナオコ公認の衝撃ネタ:鼻の頭にテープを貼り、極端に誇張した表情で歌い上げるスタイルは代名詞となりました。本人の研ナオコとは番組内での共演を重ね、過激なパロディを許容される信頼関係を構築していきました。
- 谷村新司の頭髪むしり:名曲『チャンピオン』や『昴』を歌いながら、カツラを豪快にむしり取って禿頭を晒すパフォーマンスは、審査員を絶句させつつも満点を叩き出す伝説となりました。
当時の特番インタビューや手記で本人が「ただ似ているだけなら歌手本人のレコードを聴けばいい。芸人がやる以上、客を笑わせてナンボだ」と語っていた通り、過激さの裏には観客を飽きさせない徹底したサービス精神と、原曲のキーを忠実に再現できる高い歌唱技術が同居していました。