事件発生から長い年月が流れた今、若年層を中心にこの事件への関心が再燃している。その最大の要因は、急速に拡大した動画配信サービスの存在だ。
近年、NetflixやTVerといったプラットフォームにおいて、昭和・平成のセンセーショナルな事件を紐解く犯罪ドキュメンタリーや実録ノンフィクションのコンテンツが爆発的な人気を博している。特に『実録・青森14億円横領事件』のような特集番組やアーカイブ作品が配信されると、SNS上では「事実は小説より奇なり」「凄まじい熱量」と瞬く間に拡散された。
リアルタイムで事件を知らない若い視聴者にとって、地方の公務員が巨額の公金を海外へ流出させ、南米で大邸宅が建ったというドラマチックな顛末は、刺激的な映像エンターテインメントとして消費されている面もある。