ストーリーに没入して思い切り涙を流したいとき、猫をモチーフにした小説は格別の感動をもたらします。代表作として名高い有川ひろの『旅猫リポート』は、誇り高き元野良猫「ナナ」と心優しい青年「サトル」の旅路を描き、切なくも温かい結末が多くの読者の涙腺を決壊させました。また、川村元気の『世界から猫が消えたなら』のように、大切な存在を失うことで初めて日常のかけがえのなさに気づかされる哲学的な傑作も根強い人気を誇ります。
さらに注目したいのが、全国の猫好き書店員や読者の投票で選ばれる「猫本大賞」歴代受賞作の数々です。人間の弱さにそっと寄り添うファンタジー『猫を処方いたします。』(望月もらん)をはじめ、受賞作はいずれも猫のリアリティある習性と心温まるヒューマンドラマが見事に融合した秀作揃いです。猫本おすすめ小説を探す際は、歴代受賞作の系譜をたどるだけでも間違いのない名作に出会えます。