食パンの断面に浮かび上がる鮮烈なブルー。初めて目にした人は誰もが「どうやってこの色を出しているのか」と驚嘆する。着色料に頼るのではなく、天然のスーパーフードとして知られる植物由来のスピルリナやバタフライピーを絶妙な比率で配合。人工的な派手さを抑え、早朝の富士山が湛える清涼な空気をそのまま閉じ込めたような澄んだ青を表現している。
山頂の残雪を表現する白い生地と、山肌を形作る青い生地。それぞれ発酵速度や水分保持量が微妙に異なるため、ひとつの型で同時に焼き上げる工程には極めて高度な職人技が求められる。特注の台形型に生地を流し込み、窯の中で均等に熱を行き渡らせることで、どこを切っても寸分狂わぬ美しい山の稜線が立ち現れる仕掛けだ。