橋本環奈のキャリアにおける最大のパラダイムシフトといえば、2017年公開の映画『銀魂』におけるヒロイン・神楽役の抜擢です。原作漫画における神楽は、美少女でありながら毒舌を吐き、当たり前のように鼻をほじる型破りなキャラクター。当時、実写化発表の段階では「あの清純派の橋本環奈に再現できるのか」と懐疑的な声も少なくありませんでした。
しかし、劇場公開とともにその懸念は瞬時に吹き飛びました。スクリーンに映し出されたのは、人差し指を第一関節まで豪快に鼻の穴に突っ込み、白目を剥いて啖呵を切る彼女の姿でした。映画『銀魂』における橋本環奈の再現度は原作ファンからも「神楽そのもの」と絶賛を浴び、SNS上では関連ワードがトレンドを席巻しました。
当時の舞台挨拶やインタビューにおいて、橋本環奈本人は「鼻をほじる深さについて、監督から『第一関節を越えるくらいまで入れて』と細かく指示された」と明かしています。躊躇することなく役柄のリアリティを追求した姿勢こそが、単なるビジュアル重視のキャスティングを超えた圧倒的な説得力を生み出しました。