甲状腺の病気として同じく芸能界で公表者が多い疾患に「バセドウ病」があります。歌手の絢香さんなどが公表したことで広く認知されましたが、橋本病とは病態が正反対に位置します。
両疾患はどちらも自己免疫疾患(免疫の異常)であり、甲状腺の腫れという共通点を持っていますが、ホルモンの状態が全く異なります。
【橋本病とバセドウ病の主な違い】
・橋本病(甲状腺機能低下症):ホルモンが「不足」。代謝が落ちるため、脈が遅くなる(徐脈)、寒がりになる、体重が増加する、無気力・眠気を感じる。
・バセドウ病(甲状腺機能亢進症):ホルモンが「過剰」。代謝が異常に高まるため、動悸・頻脈、手の震え、多汗、食べているのに激ヤセする、眼球突出などが起こる。
首の前側が腫れる原因は共通して甲状腺の炎症ですが、身体に現れる作用は真逆です。体型やメンタルの急変を見ただけで自己判断せず、専門医による血液検査(FT3、FT4、TSHの測定)を受けることが不可欠です。