茂原市を語る上で避けて通れないのが、市街地を流れる「一宮川(いちのみやがわ)」水系を中心とした過去の水害の歴史です。2019年の台風19号・21号に伴う記録的豪雨やその後の線状降水帯により、茂原駅周辺や低地部が大規模な冠水被害に見舞われた記憶は記憶に新しいところです。
これを受け、千葉県および茂原市は国の緊急治水対策プロジェクトと連携し、総力を挙げた河川改修を推進してきました。具体的には、川底の掘削による流下能力の拡大、調節池の新規整備、排水機場のポンプ増強などが段階的に完了・運用開始されており、時間降雨量に対する許容キャパシティは過去と比べて大幅に向上しています。
住宅選定において重要なのは、茂原市が公開している最新の「水害ハザードマップ」を事前に精査することです。市内は標高数メートルの低平地から、標高数十メートルの強固な台地・丘陵地まで高低差が明確に分かれています。浸水リスクを最小限に抑えたい場合は、緑町や高師周辺の高台エリア、あるいは新興住宅地として開発が進む造成地などを選択肢に入れるのが確実です。