前田敦子が演じた芦屋瑞稀に対する「男装の評判」は、放送当時ネット上で真っ二つに割れました。堀北真希が見せた徹底的なボーイッシュさに対し、前田敦子の男装姿には「丸顔で可愛らしさが隠しきれておらず、男子高校生に見えない」という批判的な声が一部で上がったのは事実です。
しかし、当時の取材メモや制作現場の記録を紐解くと、前田敦子自身が並々ならぬ覚悟でこの役作りに臨んでいたことが分かります。トレードマークだったボブヘアをさらに切り込み、男子の歩き方や座り方、低い発声の仕方を研究。当時のインタビューで彼女は「堀北さんの瑞稀が完璧だったからこそ、プレッシャーを感じないと言ったら嘘になる。でも、自分だからこそ演じられる、佐野を純粋に応援したいという瑞稀の一途さを届けたい」と素直な心情を吐露していました。
実際の視聴者の反応を検証すると、放送をリアルタイムで追っていたファンや視聴者からは「男装としてのリアリティよりも、恋に一生懸命な瑞稀の健気さに引き込まれた」「三浦翔平演じる中津との掛け合いが微笑ましくて毎週の癒やしだった」というポジティブな受け止め方が多数を占めていました。批判の声の多くは、ドラマ自体を観ていない層がネット上のスチール画像や「AKB叩き」の風潮に乗っかって拡散したノイズであった側面が強いと言えます。