住まい探しにおいて多くの人が混同しがちなのが、飯田橋と神楽坂の違いです。牛込橋を一本渡るだけで、千代田区から新宿区へと行政区分が切り替わりますが、両者の街並みと醸し出す空気感は明確に異なります。
千代田区飯田橋は、大手企業の高層オフィスビル、大学キャンパス、医療施設、そして高級レジデンスが整然と立ち並ぶ「公的・学術的・近代的」な都市景観が基本です。その精神的支柱ともいえるのが、街の一角に鎮座する東京大神宮です。東京大神宮 縁結びの真相を紐解くと、明治13年に伊勢神宮の遥拝殿として創建され、日本で初めて神前結婚式を執り行った歴史に由来します。現在も良縁を願う参拝者が全国から絶え間なく訪れ、清楚で凛とした空気を富士見・飯田橋エリアにもたらしています。
これに対し、新宿区に属する神楽坂は、かつての花街の面影を残す石畳の路地や瀟洒なフレンチレストランが連なる「粋と情緒の街」です。坂道に沿って個人商店が密集し、歩くこと自体がエンターテインメントとなる神楽坂と、効率性とステータスが際立つ千代田区飯田橋。洗練された利便性を最優先するなら飯田橋、日常的な下町の温もりや散策の楽しさを求めるなら神楽坂という棲み分けが成り立っています。